『TINGARA BEST』収録曲の楽曲誕生の話、最終回の今夜は「燃ゆる陽」です。
この曲はめずらしく溢れるように詞が出てきた記憶があります。
みるやかなやは、いつか曲にしたいと温めていたテーマでした。
ひとりひとりのかけがえのない人生。その先に必ずある、みるやかなや。
有名なニライカナイではなく、あえて古語のみるやかなやを使ったのには、
その言霊の美しさに惹かれたことと、もうひとつ理由がありました。
ある時、ふと思ったのです。
なぜ死後の世界を天国と言うのか。
なぜ、良い行いをすれば天国に行けるという先人たちの教えがあるのか。
そして天国とは、神々が暮らし、豊穣のすべてがそこにあるような
幸福の極地ともいえる理想郷。
この世とあの世。陽と陰?
もし生をプラスだとしたら、死後はマイナスだと、生きている人にはイメージしやすい気がするのですが、これがもし0だとしたら・・・
もしも0だとしたら、先の教えは、ものすごく意味の深いものだと思うのです。
死を迎える魂を安らかにし、希望を与えてくれる慈悲深い教え。
その本質には、個々の死という消滅を繰り返して進化する、生命の果てしない神秘が表れている。
長生きが目標(笑)なんて言うようになったのは、それからです。
果てしなく幸福に生き尽くして、やがて死を迎えるとき、潔く消滅したい。
そして同時代を生きているすべての命にも、最高に生きてほしいと思うのです。
地球の細密な地図まで描かれている現代と違って、かつては海の彼方も未知の世界。
天国の描写とも通じるものがある伝説のニライカナイになぞらえて、生命の向かう先を表現したかった。そんなわけであまり知られていない古語みるやかなやのほうをキーワードにしました。
頭で描いているこのテの話を文章にするのって、とてもむずかしいです。。。
なので、みるやかなやという躍動的な生をテーマとする発端が、死をイメージすることから始まったということは、これまでうまく語れませんでした。
ともあれ、TINGARAの音楽は心地よくお楽しみいただきたいもの♪
創り手の思惑など、実はどーでもいいのです。
お送りしてきた楽曲誕生の話が、飽きてきた頃のスパイス一振りとして
また各曲に親しみを抱いていただけたのなら、なお嬉し。(^O^)
コメントを寄せていただいたり、愛読してくださった皆様、
どうもありがとうございました!


COMMENTS (3)
楽曲誕生の話全15話、本当に楽しく読ませていただきました。共感するところあり、意外な発想に驚くことありの15話でした。(でも、海風からストロマトライト…これはなかなか想像できません)
つぐみさんの言葉に「飽きてきた頃のスパイス」とあるのですが、TINGARAの曲って全然飽きがこないのですよね。自分でも不思議に思うくらいです。事実、毎晩6枚のアルバムのどれかが流れているのですから。
つぐみさんが綴られる詩も曲も素晴らしいのはもちろん、それを具体的な作品に磨き上げているヒデオさんの感性も素晴らしい。そして、そのサウンドをより特徴あるものにしているゲレンさんの三線。2004年夏・本当に素晴らしいアーティストに出会えたと思っています。(ちょうど1年です)
Posted by: かわむつ | 2005年08月07日 00:19
日時: 2005年08月07日 00:19
こんばんわ。
作り手のアーティストの方の、想いが、
こうして、言葉で聞けると、同じ、音楽も、
また、違ってきける気がします。
沢山の想いが、伝わってきてとってもうれしいです。
これからも楽しみにしてます。
Posted by: mirai | 2005年08月10日 01:17
日時: 2005年08月10日 01:17
初めまして。
HideoさんのMixiから飛んで参りました。
「みるやかなや」...神秘的で奥深い世界ですね。
今の「生」を魂を込めて精一杯生きる...、
そしてその先にある「死」。
最近よく思いを馳せるテーマです。
また新たな想いで楽曲を聴かせていただきますね。
Posted by: fumi@skywalker | 2005年08月10日 19:01
日時: 2005年08月10日 19:01